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【英語は楽しく好きなように身につけよう】「好きに学ぶ」という考え方【絶版本レビュー3】

こんにちは。

 

突然ですが、英語学習されている皆さん、勉強は捗っていますか?

 

充実して取り組めている方はぜひそのコンディションを保って継続されてください。

一方で、クエッションマークがつきそうな方は、ちょっと立ち止まってこの記事を読んでみてください。

 

私も4年前にこの本を読んで、ここまで極端でないにしろ、共感する部分が多くありましたし、自分の考えは間違っていなかったんだと感じる部分が多くあったのでシェアーさせていただきます。

 

結構マイナーな部類の本かと思いますが、刺激的で極論だからこそ考えさせられるところが多いです。

 

※ちなみに、このブログのタイトルの元になった本でもあります。

 

【読んでほしい方】

・既存の英語学習のやり方に疑問を持っている方
・既存の英語学習のやり方が続かない方、楽しくない方

 

【本書抜き書きと考察】

・参考書、問題集、教育番組は、加工品英語。一方で英語を身に着けるために必要なのは、加工のない、自然そのままの英語。自然に触れてから、加工品で「畳の上の水練」をした方が効果的である。つまり、英語をある程度身に着けてから、英語について学べばよい。

 

→もちろん今までは、加工品で基礎を作ってから多読等で自然な英語を身に着けるという過程が当然だと思っていたので、新しい視点でした。

 

・試験は、自ら課題を作らずに与えられるものという意味で楽である。「とりあえず資格でもとっておこう」という人が多いことからもわかる。

 

→これは当時はっとさせられました。確かに、実務上、生活上、必要だからではなく、そこに試験があるから目指す、という流れが主流ですよね。

 

・需要には2種類ある。【人間生活に不可欠な需要】例 衣食住

もう一つは、【創出された需要】 例 エンタメ ディズニーランド。

なくても生きていけけるが、作り出されたことで生まれた需要。

 

・英語試験は、創出された需要。英語試験がなければ英語が身につかないというわけでもない。けれども、英語を勉強するのであれば、英語試験は受けるものという風潮が作られている。

 

→ここにもはっとさせられましたね。私の場合、確かに受験で英語が身についた部分も大いにありましたが、それ以上に試験に関係のないところで遊びながら学んだことの方が大きい感じはありましたので共感もしました。

 

・英語試験で高得点を目指す人は楽をしたいのです。英語を身に着けたいが、何をすればよいかわからないから、とりあえず資格を目標に頑張ろうと、自分に向き合うことから逃げている。

 

一方、英語を身に着けてやりたいことが明確な人は、試験を目標にしない。やりたいことがある人にとっては遠回りになるから。やりたいことがあればやりたいことが出来るようになることが目標になる。

 

・英語を身に着けている人の英語試験の得点が良いことはあるが、これを勘違いしていると、『英語試験の点数は良いが、英語が身についていない』という一見すると矛盾した状態に陥ってしまいます。

→これは、すごくピンときましたね。

 

TOEICの点数だけで言うと、高得点で褒められる状況ではありましたが、使えなきゃ意味がない。(もちろん、高得点とれたこと自体は嬉しいことですし、そのこと自体は喜んでいかないと意欲もなえてしまういますが。)

 

やっぱりじゃあ英語を実際使えるのか?と自分に定期的に問うようにしたいです。

 

この矛盾の解消は、結局試験スコアからの脱却であり、本質的な部分を意識することからなのではと思っています。試験の点数より実際使えるのか、とかを意識した方が自分の場合は良かったです。

 

・『英たの』は「こうすれば楽しい」「こうすれば身に着く」という方法論ではない。身に着けるための根幹を作り上げるための発想。楽しい、好きなように、の中身を自分で作り上げていく。なぜなら、中身は人によって違うから。

 

・英語を身に着けるために大切なことは、英語を身に着けるための根幹となる発想を、しっかり作り上げること。そうすれば、自然と力強い枝葉も育ち、身につく。

 

・英語を身に着ける猛烈な動機を持っているのが偉人タイプ

 

効率が良いも悪いも関係なく、情熱で身に着けた人達。「英語ができれば就職に有利そうだから」などといったあいまいなものではない。そして英語勉強法を書くような人達は大抵偉人タイプ。

 

だから、あなたが犠牲を払ってでも英語を身に着けたいと思うのであれば偉人タイプとして英語を身に着けることが出来る。

 

けれども、猛烈な動機を意図して持つことは難しい。猛烈な動機のスイッチは入ってしまうものであり、自分の意思で簡単に入れられるものではないから。つまり、なろうと思ってなれるものではない。

 

・一方の「英たの」タイプで身に着ける絶対条件は「生の英語をたっぷり吸収すること」であり、方法はどうでもかまわない。

 

・楽しく好きなように生の英語を吸収し続けることはできる。偉人タイプは目指したところでほとんどの人はできない

→これは日本であれだけ優れた英語学習書があふれていても英語力の底上げにつながっていないことからもわかります。結局やれなきゃ意味がない。

 

・「英たの」タイプは、英語を身に着けようと思っている人であれば、だれでもなれる。

 

・そのための方法「楽しいを基準にする」

英語を身に着ける過程そのものを趣味にしてしまおうという発想。

例 読書:純粋に読みたい本を自分ペースで読む

ただ、好きなことであっても、楽しくなくならせることは簡単。

 

・こうすれば楽しいではなく、楽しいと感じることをする。楽しいことは勝手にやりたくなる。ただやりたいからやっている。これだけ。自分が楽しく快適に続けられるものであれば、方法は何でもよい。

 

・自分が英語に合わせるのではなく、英語を自分に合わせる

 

・よくあるダメな例→日本語だったら絶対読まないような文章を、英語学習という名目で一生懸命読んでいる。

 

・英語わ外国語と感じないくらいに没頭できることをしていれば、自分の中に生の英語がどんどん吸収されていく。「好き・楽しいこと」に対して人間の吸収力は凄い。

 

・英会話表現集を使って暗記した表現より、大好きな俳優が生の文脈で発した一言が、自分に染み込んでいって、自分のものになる。

 

・やらなければならない、で英語は身につかない。勝手に自分に縛りを作り苦しめている人がたくさんいる。そして挫折してしまう。

 

やりたくないことは誰だってしたくない。好きなこと楽しいことは誰だってやりたくなる。それに従えばいい。自分を自由にして、やりたいことをやればいいのです。

 

 【思ったこと】

・英語学習内で感じる「楽しさ」をどんどん増幅させていこうと思った。

 

例 ふとした時に感じる充実感をもっと味わう。今日の音読は少し流暢に読めたなぁとか。その日できたことを記録するなど。

 

・ここまで極端なポジションはとれないけれど、英語試験をただ安易に受ければよいという思考停止から脱するきっかけとなる一冊であった。

 

試験に頼らず、自分は今どの分野のどこが弱くて、それが生活に必要だからとかそういった具体的な目標に向かって取り組んでいこうと思えた。

 

ピンとくる人がいれば幸いです。

 

※次回は、下記の本についてもまとめたいと思います。

本書同様、英語を本質的に学習するためのポイントがつまった一冊です。