音読は、下記記事でご紹介したように英語に限らず言語学習においてとても効率が良いです。個人的に、英語の勉強法の中だと一番好きです。
さらに「読み方や発音のトレーニング」と位置付けて実践を深めていったり、「コピーイング」といった方法を実践することで、
「音読による結果」が期待出来るだけでなく「音読をするという行為自体」にも面白味を見出すことが出来るため、作業自体を楽しみやすく、継続しやすいです。
そんな「音読」という学習方法に関して今までたくさんの関連書を読んできた中でオススメ出来る一冊が「超音読」英語勉強法です。
下記に簡単にこの本の注目ポイントと、私見をまとめます。
本書内容まとめ(・)&私見(→)
・本書は独学でTOEIC満点を取った勉強法に関する本。
→英語本の著者は元々帰国子女だったり、留学経験有や英語大好きな人が多いのですが、
本著者は高校偏差値42で中退、大学1年時のTOEICが600以下のところから学習をスタートしているところからも、自分の昔いた境遇に近いことで親近感が湧きましたし、
「平凡な成績からいかに英語力を上げていくか」が知りたい人にとって参考に出来る内容でした。
・著者が本当に様々な方法を試して胸を張って効果アリと言えるのは以下の4つ。
「リーディング・(シャドーイング含む)リスニング・実践の会話・単語の復習」
→とてもシンプルですが継続すれば間違いなく英語力が付く王道の方法です。
・英語が上達しない人は、一見ちゃんとやっているようにみえるが、上達する人と比べて小さなズレがあることが多い。だから、そのズレに早く気が付き、正しいベクトルに修正することが上達のカギ。
小さなズレ一例
①聞き続ければ慣れて上達するとだけ思い、リスニングをする
→結局聞けない状態でいくら聞いても、新品のスポンジみたいに水(知識)は吸収できません。水をスポンジに吸収させるには、ちゃんと理解できる素材を聞くことが大事で、そういった音声を反復できれば血肉化されて英語力の向上につながります。
そういった経験が積み重なっていって初めて初見の音声や難解な音声が少しずつ聞き取れるようになっていきます。
②音読を棒読みですませている
→「音読を対話、発話につなげよう」という意識が薄れています。これは私もついやりがちで、独学中心にやっているとこうしたデメリットもあります。
その解決策の一例としては、家族や友人に読み聞かせをするとかがありますね。本書の中だとぬいぐるみに対話するなどのオモシロ案もありました。笑
・7年以上英語学習する上で自分の工夫・実践をすべて書き残していた。本書はそれをもとにして英語を学ぶ際の「色々なコツ」をまとめたもの。
→私たちもそういう「オリジナルな試行錯誤の記録」をとっておきたいものです。
・英語が出来る人の書籍を何冊か購入して研究することで「出来る人共通の何か」見えてくる
→「あるテーマについてプチ専門家になるには、そのテーマについて10冊本を読め!」と仰る方も居ます。「同じ分野で複数冊の本を読んで共通項をすくいとり、学びを深める」というのは、あらゆる分野における効率的な学習法だと私も思いました。
・ボイスレコーダーなどの録音機器を利用して自分の声を分析し試行錯誤しながらよりより発声方法を編み出してください。・・・英語の発声に自信が生まれると英会話や音読をすることがどんどん楽しくなるので勉強が苦でなくなります。
→これは思いますね。PDCDを回す方法としての録音は優秀です。
私はオリジナルな英語勉強法として、オーディオブックのついていない洋書を、段落やページごとに音読&録音し、自作オーディオブックを作るという方法をじっせんしています。
これは一見すると「ノンネイティブ英語のリスニングは変な聞き取り癖がつくからネイティブの英語を聞いた方が良いのでは」と思われる方もいるかもしれませんが、実践してみてそこまで影響は受けないと思ってます。
それよりも
①オリジナルの音声作品を作る楽しみ
②部分的に何回も録音しなおし、音読技術やオーディオブックを改善させていく楽しさ
※継続的に学習していた期間中に久々に取り直すと自分の成長がわかって楽しいです☺
➂音読する過程で英語力と共に本の内容も吸収する効率性
④タダ (笑)
以上の要素を考えるとなかなか楽しめる方法なので、時間ある人はやってみてください笑 薄い本から試してみるのがオススメです。
・イントネーションを操るコツ→自分の声を楽器だと思う。
→結構平坦に読みがちなところあったんで参考になりました。イメージ大事。
・発音チェック法→録音。そして一度きりじゃなく定期的な見直しを実践。
※私が英語学習用に4つのボイスレコーダーを買って使ってみた中で一番オススメ出来るシリーズです☺(コスパ・使いやすさ・microsd使用可・再生速度変化可、対応速度が多いetc...)
・最も効率的な音読方法は、日本語訳を先に見ること
→大学受験から実践してきてかなり大事なポイントだと思ってます。
というのも、英語力の向上というのは「プロセス」なので、「勉強している時からなるべく英語を読まないと」と思う必要はないです。
「英文理解=自転車に乗る」「日本語(和訳)=補助輪」とした上で、自転車を乗る技術で例えると、補助輪なしで乗れる人であればそれに越したことはないけど、乗れないのなら補助輪使いながら乗り方を覚えたほうが効率が良いです。
無理して補助輪なしで練習してすりむいたり転んだりして不快な経験すると挫折の原因になります。
というような感じです。笑
最初に内容を日本語訳で理解した上で英語に触れることは本当に英文読解のハードルを下げてくれます。速読英単語なんてまさにそういう作りですよね。
ある程度英語力がつくまでは訳がついていたら「ラッキー」と捉えて、ガンガン日本語から読んでいきましょう。
・音読は筋トレ。理解の伴った、心のこもった音読を、大量に行う。
→まさに。本質です。一人でやっているといつの間にかずれてきたりするので、定期的に読み直して意識しなおしたい部分だと思います。
・飽きがこない方法は、興味を持てる本が見つかるまで探す。みつかったら、とにかくひたすら気持ちよく音読する。
・好きな作品を使って徹底した学習をする。
例 「About a boy」 ①映画DVD ②映画スクリプト ➂日本語版小説 ④英語版小説 ⑤オーディオブック
①映画DVD ※リスニング・字幕のリーディング
②映画スクリプト ※リーディング
➂日本語版小説 ※内容理解(補助輪)
④英語版小説 & ⑤オーディオブック ※別角度からのリーディング&リスニング
→作品への理解も進むので趣味を兼ねた探求になりますね。①~④で徹底的に内容理解を深めると、
後は移動時間に音声を分割した⑤(オーディオブック)を聞くだけで英語学習になるのでほとんど趣味化します。
ここまでくると英語学習が本当楽になりますし、自分の興味がある作品があればあるだけ学習対象になるので、教材はもはやいらないですね(^-^
・リスニングは好きな声から始める
→結構英語学習していると、「この声英検で聞いたことある!」とか発見ありますよね。そういう親近感とかのきっかけでもいいですし、
私はゲームの声優の特集とかでこんな人だったんだ~とか調べながら好きになったりしてました。特にFF13のライトニングの英語声優である「Ali Hillis 」さんは、イメージと違ったのでびっくりしましたが、声がクールなのでとっても好きです。
・ゴリゴリの単語暗記より、好きな洋書の音読など楽しめることの方にエネルギーを割く。
→「楽しめる方法は何かな」と自問したり、深堀しつつ探さないとなかなか見つからなかったりもします。既存の参考書で消耗していたら、それをどう頑張ってこなすかより、
「勝手に楽しめちゃうようなコンテンツって自分にとってどういったものなのだろう」というベクトルで考えたほうが私の場合はうまくいきました。
・好きな洋書の勉強さえ続けていれば、資格の結果はいずれついてくる。目先の合格にとらわれず、とにかく興味を持って続けられる勉強をするのが一番。
→完全同意です。私の場合は最終的に電車などの移動中の音声学習に落ち着きました。
「①とりあえずmp3電源オン②イヤホンを耳に突っ込む」これなら本当にハードル低く継続できますからね。笑
もちろん聞くコンテンツは、片手間でも理解できる、聞きなれた内容です。
もしくは「これ聞いときたかった!」ってやつも大丈夫です。「これ聞きたい!」って思えるものだと多少理解できる範疇を超えても自然に無心で反復して聞くので結果聞き取れるようになります。
私たちが実践できること「11」まとめ
「学習法」
①英語が出来る人の書籍を何冊か購入し研究してみる。共通する重要部分や自分的日本「ピン!」とくる内容についてはノートなどにまとめて、自分なりの英語学習秘伝書を作る。
「音読」
④興味を持てる本が見つかるまで探す。みつかったら、とにかくひたすら気持ちよく音読する。
⑤(ぬいぐるみを使って)「コミュニケーション感覚」を保ったまま音読。
⑥日本語訳を先に見てから音読なり読解なりをする。
➆自分の声を楽器だと思いながら音読し、音の強弱をつける。
⑧理解の伴った、心のこもった音読を、大量に行う。
「好き」
➈好きな作品を使って徹底した学習をする。
⑩自分が楽しめること・やり方にエネルギーを割く。
⑪英語の好きな声を探してみる。
以上です☺